写真●日立システムアンドサービスが出展したLeakProof
写真●日立システムアンドサービスが出展したLeakProof
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 日立システムアンドサービスは6月13日,米Provillaが開発した情報漏えい防止製品の「LeakProof」の国内販売を開始し,同日,千葉市・幕張メッセで開幕した「Interop Tokyo 2007」に出展した(写真)。

 LeakProofは,サーバー機器「LeakProof Sever」とクライアントやファイル・サーバーに常駐するエージェント・ソフト「LeakProof Agent」で構成される。LeakProof Agentは,ハッシュ関数を使ってクライアントやサーバー上の機密情報ファイルの特徴を示す,いわば“指紋”のようなデータを作成。その“指紋データ”をLeakProof Severに送り,そこで管理する。

 LeakProof Severでは,ネットワーク経由などでファイルが持ち出されようとする際に,登録済み機密情報ファイルの“指紋データ”と持ち出しファイルの“指紋データ”を比較し,一致した場合に持ち出しを禁止する。この“指紋データ”は,Provillaの独自技術によってファイルの特徴を抽出して作成するため,ファイル名の変更やキーワード削除などのファイル改ざんによる情報流出も防げるという。

 さらに,“指紋データ”を登録したファイルの持ち出しや暗号化・改ざんは,LeakProof Sever側で設定したセキュリティ・ポリシーに基づいてきめ細かく制御可能。ポリシーは,ファイルまたはグループごとに「保護期間」「持ち出しを禁止するデバイス」「持ち出し可能なファイルサイズの上限」などを設定できる。「社外秘」といった特定の文字列やクレジットカード番号などの文字パターンを含むファイルだけを制限対象にするなどの設定も可能という。

 価格はLeakProofサーバーが575万円から。エージェント・ソフトは25クライアントのライセンスで63万3000円となる。