携帯電話向けLinux推進団体「Linux Phone Standards(LiPS)Forum」は現地時間6月11日,携帯電話向け仕様「LiPS Release 1.0」の一部を公開した。同仕様は,2007年末までに完成する見通しとなっている。これに併せて,LiPS Forumは2008年までのロードマップも発表した。

 LiPS Forumは,モバイル通信およびLinux関連企業が2005年11月に立ち上げた団体。アプリケーションの開発,実装,相互操作性に直接影響のあるAPIやサービスを標準化し,固定電話や携帯電話および統合デバイスでのLinux導入の促進を目指している。

 今回発表した仕様には,LiPS参照モデル,アドレス帳と音声通話にかかわる技術,ユーザー・インタフェース・サービス(ウィジット・セット,ナビゲーション,GTKをベースとするテキスト入力メソッドAPIなど)が含まれる。
 
 LiPS Forumは2007年末までに,テレフォニ,メッセージング,カレンダ,インスタント・メッセージング(IM),プレゼンス,その他のユーザー・インタフェース・サービスAPI仕様を追加して,同仕様を完成させる計画だという。

 LiPS Forumが同日発表したロードマップによると,2008年にはアプリケーション・フレームワーク,携帯電話のリモート管理仕様「OMA DM」をベースとするデバイス管理API,マルチメディアやその他の機能向けAPIなどを公開する予定だという。

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