McAfee IntruShield M-8050/M-6050(上がM-8050、下がM-6050)
McAfee IntruShield M-8050/M-6050(上がM-8050、下がM-6050)
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 マカフィーは2007年6月12日、企業やデータセンター向けIPS(侵入防御システム)装置の新版「McAfee IntruShield M-8050/M-6050」を発表した。IPSとは、ネットワークを流れるデータを監視し、攻撃データなどを検出するとブロックするセキュリティ製品。新版の特徴は、10ギガ(G)ビットネットワークに対応したこと。同日、同装置のソフトウエア(ファームウエア)の新版「IntruShield 4.1」も発表した。

 IntruShieldは、ハードウエアとソフトウエア(ファームウエア)から構成されるアプライアンス製品。今回発表されたIntruShield M-8050/M-6050はハードウエアプラットフォームの新版、IntruShield 4.1はソフトウエアの新版。IntruShield M-8050/M-6050には、IntruShield 4.1がインストールされて出荷される。また、IntruShield 4.1を従来版のハードウエア「IntruShield Iシリーズ(I-3000やI-4000など)」にインストールして利用することも可能。

 IntruShield M-8050/M-6050の特徴は、10Gビットネットワークに対応したこと。いずれも、10Gビットイーサネットのインタフェースを8ポート、ギガビットイーサネットを8ポート備える。最大スループットは、M-8050が10Gビット/秒、M-6050が5Gビット/秒だという。

 IntruShield 4.1で実装された新機能は、(1)IPv6サポート(2)帯域制御機能、(3)レポートの日本語化など。攻撃を仕掛けていると判断したコンピューターからの通信は、正常なものであっても一定期間遮断する「ホスト隔離」機能も備えた。

 価格の大まかな目安は、M-8050が4000万円、M-6050が3000万円(いずれもIntruShield 4.1を含む)。IntruShield 4.1は、2007年6月中に出荷予定。IntruShield M-8050/M-6050の出荷は2007年10月から12月の間を予定している。