米IBMは米国時間6月11日,新しいソフトウエア開発支援ツールとして,共同作業向けポータル・ソフトウエア「IBM Rational Team Concert」(ベータ1版),ソフトウエア資産管理ツール「IBM Rational Asset Manager 7.0」,ソフトウエア設定管理ツール「IBM Rational ClearCase 7.01」,ソフトウエア開発計画管理ツール「IBM Rational Portfolio Manager 7.1」を発表した。

 これら新しいソフトウエア開発支援ツールを利用すると,地理的に分散している開発チームの共同作業が可能となり,世界規模で販売するソフトウエアの開発コストと開発期間を減らせるという。各ツールの概要は以下の通り。

・IBM Rational Team Concert:ソフトウエア開発チーム用のリアルタイム・コラボレーション環境を構築できるポータル・ソフトウエア。中規模から大規模な企業のアジャイル開発チーム向け。Rational ClearCaseおよび「Rational ClearQuest」という変更/リリース管理ソリューションと連携する。将来は,IBMの既存製品でも利用できるようにしていく

・IBM Rational Asset Manager 7.0:ソフトウエア資産の使用状況を管理する。資産追跡にかかわる手戻り発生をなくせるという。6月29日に提供を開始する

・IBM Rational ClearCase 7.01:ソフトウエア開発に必要な各種資産を管理し,地域ごとに異なるデータ管理規制などへの対応を容易にする

・IBM Rational Portfolio Manager 7.1:ソフトウエア開発プロジェクトにおいて,作業の優先順位付け,計画立案,管理,計測をライフサイクル全体にわたって行う

 またIBMは同日,Rational製品系列の開発などを目的とするオンライン・コミュニティ「Jazz Project」を発表した。パートナ企業や顧客,開発者などを対象としており,IBMの「Jazz」プラットフォームを基盤とする。参加者は,要望の送付,バグの報告,開発への協力などが行える。

 なおIBM Rational Team Concertは,Jazzプラットフォームによる製品の第一弾という。

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