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 SRAOSSの山本博之氏は6月8日,オープンソースのメール・クライアント「Sylpheed」の全文検索機能「Sylph-Searcher」のアルファ版を公開した。オープンソースDBMS「PostgreSQL」の全文検索モジュールであるtsearch2を利用している。

 蓄積されたメールのデータをMeCabで単語に分割し,PostgreSQLとtsearch2を使用して検索する。ハードウエア環境にもよるが「1万件程度のメール・データなら一瞬で検索できる」(山本氏)としている。

 Sylpheedは山本博之氏が開発しているオープンソースのメール・クライアント。LinuxやWindowsなどで 動作し,Linuxカーネル2.6のリード・メンテナAndrew Morton氏(関連記事)など,海外にも多くのユーザーがいる。

 山本氏は2006年7月にSRAOSSに入社した。SRAOSSは,PosgtreSQLの開発メンバーGlobal Development Teamのひとりである石井達夫氏が日本支社長を務めており、PostgreSQL関連サービスなどを主要な事業としている。Sylph-Searcherは,SylpheedとPostgreSQLの組み合わせによる”シナジー”が生まれた格好だ。