英ロイターと米シカゴ・マーカンタイル取引所は6月7日、両社が共同出資する英FXマーケットスペースが東京に事務所を開設、取引を開始したと発表した。地方銀行、資産運用会社、一般企業などの法人に取引参加を促していく。FXマーケットスペースの拠点はロンドン、ニューヨーク、シカゴに次いで4カ所目となる。

 FXマーケットスペースのサービスの特徴は、取引相手である銀行の為替レートを比較する必要がないこと。外国為替取引は、取引所を介さず1対1の関係で取引する"相対取引"が一般的だ。しかしFXマーケットスペースの取引は、取引所の形をとる。「通常は自分で為替レートを調べ有利な取引相手を選ぶ必要があるが、FXマーケットスペースの提供するサービスでは一番条件のよい取引相手を自動的に選び出せる。取引時間が短縮でき、コスト削減につながる」(ロイター・ジャパン広報)という。