オーバークロック可能なノートパソコン「C90」
オーバークロック可能なノートパソコン「C90」
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動作周波数を2763MHzまで上げている
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背面には巨大な放熱ユニットがせり出している
背面には巨大な放熱ユニットがせり出している
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 台湾アスーステック・コンピューター(ASUS、華碩電脳)は、CPUやフロントサイドバス(FSB)を定格以上の周波数で駆動させるオーバークロックを可能にしたノートパソコン「C90」を、台湾・台北市で開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2007」に出品している。台湾では2007年7月末にベアボーン(半完成品)として発売予定で、価格は4万~5万台湾ドル(1台湾ドル=約3.6円換算で約14万4000円~18万円)程度の見込み。

 CPUは、デスクトップパソコン向けのCore 2 Duoを使用する。2.4GHzのCore 2 Duo E6600を搭載した展示品では、2.76GHzにオーバークロックしていた。20%のオーバークロックが可能とうたっており、「2.66GHz駆動品を使えば、2.93GHzまでクロックアップできる」(説明員)。グラフィックスチップは米エヌビディアのGeForce 8600M GT。メモリーは800MHz駆動のDDR2で、最大3GBまで増設可能。ディスプレイは15.4型で、1680×1050ドットの高精細品も用意する。このほか、「Blu-ray DiscやHD DVDのドライブ、IEEE 802.11n準拠の無線LANモジュール、eSATAHDMI、テレビチューナーなどを搭載可能」(説明員)というハイエンドの製品だ。

 15.4型というスタンダードノートのきょう体に、デスクトップパソコン向けCPUや多数のオプションを組み込めるとなると、当然ながらきょう体内部で発生する熱の逃がし方が問題となる。C90ではきょう体中央背面に巨大な突起が付いており、ここから排気する設計となっている。きょう体内部から突起部につながるヒートパイプを設け、これで一定の放熱効率を確保しているようだ。

 同社では、こうしたオーバークロック可能なノートパソコンのラインアップを広げることも、今後検討していくという。