木目調のレトロな外観の「AIR」。スピーカーはモノラル
木目調のレトロな外観の「AIR」。スピーカーはモノラル
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開発中の上位機種「AIR3」。ソニーの「WA1」にどことなく雰囲気が似ている
開発中の上位機種「AIR3」。ソニーの「WA1」にどことなく雰囲気が似ている
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 台湾アスーステック・コンピューター(ASUS、華碩電脳)は、インターネットラジオ放送を視聴可能な受信機「AIR」を、台湾・台北市で開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2007」に参考出品している。台湾では2007年7月ごろに発売予定で、価格は200米ドル程度の見込み。

 世界各地のインターネットラジオ放送の一覧をASUS社内のデータベースに蓄積しており、AIRをインターネットに接続すると自動的に放送局の一覧をダウンロードする。AIRの画面上で任意の放送局を選ぶと、その放送局のサーバーに接続し、音声データをストリーミングで受信・再生する。約1万局のラジオ放送を受信でき、うち最大250局をプリセット登録しておける。

 日本の放送局は少ないが、商業放送でインターネットラジオを手掛けるところもある。筆者がブースを訪れた際は、ラジオ日経のインターネットラジオ放送を聴かせてくれた。最初のバッファリングに10秒前後の時間がかかっていたが、「会場内の無線LAN環境が込み合っているため。一般家庭で使う分には問題にならない」(説明員)という。

 また、任意のPodcast(ポッドキャスティング)を登録しておく機能がある。1週間分のPodcastの一覧をAIR側で自動蓄積でき、一覧から聴きたい回の放送を選ぶと再生できる。インターネットへの接続には、有線LANまたはIEEE 802.11b/g準拠の無線LANが使用できる。このほか、NTPサーバーに自動接続して時刻を自動調整する機能を備えている。

 会場ではこのほか、開発中の上位機種「AIR2」「AIR3」も展示していた。上位機種はスピーカーがステレオになっているほか、USB端子が付いており、MP3やWMA形式の音楽ファイルの入ったUSBメモリーを挿すと音楽が再生できる。