米Sun Microsystemsは米国時間6月7日,通信サービス事業者の顧客データ保護を支援するためのアプライアンス「Secure Data Retrieval Server(SDRS)」を発表した。SDRSは,欧州連合(EU)が通信サービス事業者に対してデータ保存を義務づけた法令「データ保持指令(Data Retention Directive)」への対応支援を目的としている。

 SDRSは,最大記録容量が24Tバイトのサーバー/ストレージ装置(Sun Fire X4500)に同社のUNIX OS(Solaris)を搭載。通信の対象になるデータだけでなく,これらのデータに関連するビジネス・プロセスを保護するために,英CopperEyeの「Live Archive」技術やSunのシステム管理ソフトウェア「Secure Global Desktop Software」を組み込む。

 EU指令では,通信サービス事業者に対して通話やIPトラフィックなど,大量のコンプライアンス・データの記録保存を義務づけている。Sunによれば,Fire X4500のパフォーマンスとLive Archive技術を組み合わせることで,従来のリレーショナル・データベースやデータ・ウエアハウス製品よりも,増大する通信サービス事業者のデータをより適切に処理できるようになるとしている。

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