写真●ザイセルジャパンの高速電力線通信(PLC)モデム「PLA-400」。写真は2台セットの「PLA-400スタートキット」
写真●ザイセルジャパンの高速電力線通信(PLC)モデム「PLA-400」。写真は2台セットの「PLA-400スタートキット」
[画像のクリックで拡大表示]

 台湾のザイセル・コミュニケーションズの日本法人であるザイセルジャパンは6月8日,物理速度が最大200Mビット/秒の高速電力線通信(PLC)モデム「PLA-400」を発表した(写真)。6月18日に販売を始める。

 PLA-400は,米インテロンが開発したPLC技術を基盤とする「HomePlug AV」仕様に準拠。物理速度は200Mビット/秒で,実効速度は最大85Mビット/秒という。データは鍵長128ビットのAESで暗号化する。最大通信距離は300m程度。最大接続台数は64台。QoS(帯域制御)に対応する。暗号鍵などの初期設定は,付属の専用ソフトを利用して変更可能。同ソフトの対応OSはWindows 2000/XP。

 価格はオープンだが,2台セットの「PLA-400スタートキット」が1万8000円前後,増設用の「PLA-400増設用アダプター」が1万2000円前後になる見込み。同社による直販のほか,「『楽天市場』や「『Yahoo!ショッピング』などのオンライン・ショッピング・サイトへの出店・販売を検討中」(マーケティング部の小嶋秀史マネージャー)という。

 HomePlug AV準拠のPLCモデムは,KDDIがFTTHサービス「ひかりone」のユーザーを対象にしたレンタル提供を5月23日に開始したばかり(関連記事)。ただし国内でHomePlug AV準拠のPLCモデムを販売するのはザイセルが初めて。

[発表資料へ]