ソフトバンクテレコムは6月7日,2006年度(2006年4月~2007年3月)の決算を発表した。売上高は前年度比9.8%増の3770億円,営業損益は16億円の黒字,経常損益は130億円の赤字となった。前年度は216億円の赤字になっていた営業損益が黒字転換し,経常損益の赤字幅も大幅に縮小した。
事業別で見ると,おとくラインをはじめとした「音声伝送サービス事業」が赤字幅縮小の大きな要因となっている。2005年度は売上高1816億円,営業損益は443億円の赤字だったが、2006年度は売上高2006億円,営業損益は211億円の赤字となった。2006年度は前年度に比べ,10.5%の増収で232億円赤字幅が縮小した。増収の理由は,「1回線当たりの利用額が大きい法人契約の獲得が好調だった」(ソフトバンクテレコム)とする。また,営業代理店の絞り込みなどで営業コストを改善したことが赤字縮小につながったという。
専用線やWANサービスの「データ伝送・専用サービス」は,売上高1215億円と前年度比3.0%の増収となった。営業損益は前年度比16億減の161億円の黒字だった。ソリューション・サービスやアウトソーシング・サービスなどの「その他の事業」は,売上高は前年度比25.1%増の548億円だった。営業損益は67億円の黒字と前年度から18億円の増益となった。
[発表資料]