写真1●従来機よりもスリム化した「Advanced/W-ZERO3[es]」。W-ZERO3[es]と同様スライド式のフルキーボードを装備し(右),閉じると電話機のように使える機構を備えた(左)
写真1●従来機よりもスリム化した「Advanced/W-ZERO3[es]」。W-ZERO3[es]と同様スライド式のフルキーボードを装備し(右),閉じると電話機のように使える機構を備えた(左)
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写真2●Advanced/W-ZERO3[es]の発表に合わせて周辺機器メーカーも対応製品を用意。写真はピクセラがAdvanced/W-ZERO3[es]向けに開発したワンセグ受信ユニット。Advanced/W-ZERO3[es]のUSBポートとイヤホンマイクにケーブルで接続する形になる
写真2●Advanced/W-ZERO3[es]の発表に合わせて周辺機器メーカーも対応製品を用意。写真はピクセラがAdvanced/W-ZERO3[es]向けに開発したワンセグ受信ユニット。Advanced/W-ZERO3[es]のUSBポートとイヤホンマイクにケーブルで接続する形になる
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写真3●左からシャープの松本雅史代表取締役副社長商品事業担当兼情報通信事業統轄,ウィルコムの喜久川政樹社長,タレントの筧利夫氏,マイクロソフトのダレン・ヒューストン代表執行役社長,マーベルジャパンの小坂秀敏代表取締役
写真3●左からシャープの松本雅史代表取締役副社長商品事業担当兼情報通信事業統轄,ウィルコムの喜久川政樹社長,タレントの筧利夫氏,マイクロソフトのダレン・ヒューストン代表執行役社長,マーベルジャパンの小坂秀敏代表取締役
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 ウィルコムは6月7日,かねてから予告していた(参考記事)シャープ製のWindows Mobile 6搭載スマートフォン「Advanced/W-ZERO3[es]」(型番はWS011SH)を正式発表した。7月中旬からの発売予定で,ウィルコムストアでの販売価格は2万9800円(新規加入,定額プランとデータ定額加入した場合。W-OAM対応のW-SIMを同こん)。6月29日から予約を開始する。

 特徴は,W-ZERO3[es]と同様のスライド式フルキーボードを装備し,閉じるとストレート型の電話機のように使える機構を引き継ぎながら,幅を50mmに抑えた点(写真1)。従来のW-ZERO3[es]と比べると,約6mmのスリム化を達成した。重さはW-ZERO3[es]から約18g軽量化した157g。厚さも3.1mm薄くなっており「国内のスマートフォンで最薄,最軽量」(ウィルコム)をうたっている。このほかジョグダイヤル式のカーソルキーを新たに備え,液晶を3型のワイドVGA液晶(480×800ドット)に大型化。W-ZERO3[es]では省かれていた無線LAN機能(IEEE 802.11b/g)も標準搭載した。

 ワンセグについては,従来機と同じようにオプションとしてワンセグ受信ユニットを発売する(写真2)。同ユニットは,これまでと同様,ピクセラの開発。新たに,パソコンに接続してパソコン上でワンセグを視聴できるようにした。ただし,Advanced/W-ZERO3[es]で視聴する際は,従来のように本体のUSBポートに直接装着するのではなくUSBポートとイヤホンマイクにケーブルで接続する形になる。

 さらにAdvanced/W-ZERO3[es]に対応する新サービスとして,Today画面に最新ニュースが届く情報配信サービス「W+Info」や,電子書籍やマンガのダウンロード・サービス「W+Book」,映画やニュースなどのストリーミング動画の配信サービス「W+Video」を新たに用意した。

 なお販売方法として同社の喜久川政樹社長は「機種変更の場合は割賦販売も検討している」と語った。

 発表会には喜久川社長のほか,シャープの松本雅史代表取締役副社長,マイクロソフトのダレン・ヒューストン代表執行役社長,タレントの筧利夫氏などが出席した(写真3)。前日に行われたマイクロソフトのWindows Mobile 6日本語版の発表会(参考記事)よりも会場の規模も大きく,周辺機器メーカーやサービス・プロバイダがAdvanced/W-ZERO3[es]対応の周辺機器や新サービスをこぞって展示。日本のスマートフォン市場におけるウィルコムのプレゼンスの高さを物語る結果となった。

 このほかサード・パーティからAdvanced/W-ZERO3[es]対応の新サービスの発表も相次いでいる。例えば日本映像配信機構は,Advanced/W-ZERO3[es]の発表に合わせて,W-ZERO3シリーズ向け音楽ビデオクリップのダウンロード配信サービス「Giga Link Mobile」を7月中旬から開始すると発表した。動画フォーマットは,ビットレートが750kビット/秒,解像度が最大400×240ドットのWMV形式で,約10Mバイトのファイルを配信する。W-ZERO3の通信機能を用いたダウンロードのほか,パソコンでファイルをダウンロードした後に本体に転送する形もサポートする予定。

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