ウィルコムは6月7日、シャープ製の新型スマートフォン「Advanced/W-ZERO3 [es]」を発表した(写真1)。発表会場で喜久川政樹代表取締役社長は、「他社と協業して、アプリケーションやサービスの提供を検討している。スマートフォンとPBXとの連携も視野に入れている」と、個人向けだけでなく法人向けにも注力していくことを明らかにした。
Advanced/W-ZERO3 [es]は、「サイズ、操作感、液晶画面のすべてを進化させた」(シャープの松本雅史代表取締役副社長)という。本体のサイズは50×17.9×135mm。前モデルの「W-ZERO3 [es]」よりも幅が6mm、厚さが約3mmと小型化した。また、本体の中央にジョグ機能を内蔵したカーソルキー「Xcrawl」を搭載。Xcrawlを回すようになぞると、Webブラウザで表示した画面の上下スクロールができる。液晶画面は3インチのワイドVGA(480×800ドット)。プロセッサは、マーベルのPXA270-520MHzを搭載した。
OSはマイクロソフトが6日に発表した「Windows Mobile 6日本語版」を採用。パソコンとの互換性が高いOSであることから、USBキーボードなどの周辺機器が使用可能だ(写真2)。また、カメラ機能で名刺を撮影し、電話番号やメール・アドレスを自動的にデータ化する「名刺リーダ」といった、ビジネスに役立つ独自のアプリケーションも搭載した。
発売は7月中旬。ウィルコムのオンライン販売の場合、新規加入で2万9800円だ。「まずファーストステップとして10万台の出荷を早期に目指す」(喜久川社長)計画だ。