写真1●台湾CyberTAN Technologyが展示したWiMAX対応をうたう無線LANルーター。同型で3Gに対応する製品も用意する(写真左のパネル説明)。
写真1●台湾CyberTAN Technologyが展示したWiMAX対応をうたう無線LANルーター。同型で3Gに対応する製品も用意する(写真左のパネル説明)。
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写真2●台湾SparkLAN Communicationsが展示したモバイルWiMAX(IEEE 802.16e-2005)対応のCPE(customer premises equipment)。写真左が屋外設置用,写真右は屋内用。
写真2●台湾SparkLAN Communicationsが展示したモバイルWiMAX(IEEE 802.16e-2005)対応のCPE(customer premises equipment)。写真左が屋外設置用,写真右は屋内用。
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 無線機器などのOEM(相手先ブランドによる製造)メーカーである台湾CyberTAN Technologyは台湾・台北市で開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2007」で,WiMAX対応をうたう無線LANルーターを展示した。製品名などの表記はなく「802.11b/g WiMAX Router」とパネルには書かれている。

 対応する無線LANの規格は名称通りIEEE 802.11b/g。本体にPCカード型のWiMAX対応データ通信カードを挿すことで,モバイルWiMAXで通信できるようになる(写真1)。この機器が対応するモバイルWiMAXの実装仕様(プロファイル)はデータ通信カード次第となる。製品は現在開発中で,出荷は2007年第3四半期以降を予定している。

 CyberTAXでは,同じきょう体でPCカード型3G(第三世代携帯電話)データ通信カードに対応する無線LANルーターも用意している。説明員によると「WiMAX向け製品と3G向け製品の違いはファームウエア。ハードウエアはどちらも同じ」だという。

 なおCOMPUTEX TAIPEI 2007では,台湾Gemtek TechnologyはWiMAX対応のPCカード型データ通信カードを展示している(COMPUTEX関連のニュース)。同カードは,仏Sequans Communicationsのチップ(関連記事)を搭載しているという。

台湾SparkLANはモバイルWiMAXを採用した固定無線通信装置を展示

 モバイルWiMAX関連製品はほかのメーカーも展示している。台湾SparkLAN Communicationsは,モバイルWiMAX(IEEE 802.16e-2005)対応のCPE(customer premises equipment,加入者が管理・所有する通信機器)を展示している(写真2)。ユーザー宅外用の「WiMAX Outdoor CPE」(写真2左)と宅内用の「WiMAX Indoor CPE」(写真2右)の2機種を用意。出荷は2007年第4四半期を予定している。

■変更履歴
初出の本文と写真2キャプションで,モバイルWiMAXを「IEEE 802.11e-2005」と表記していましたが,正しくは「IEEE 802.16e-2005」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2007/06/08 09:45]

 対応周波数などの実装仕様は両機種とも同じ。周波数帯域は3.3G~3.5GHz,3.4G~3.6GHz,3.6G~3.8GHzおよび2.5~2.7GHzで,周波数幅は3.5MHzと7MHzに対応する。説明員によるとWiMAXチップはIntel製だという(関連記事)。