写真1●Googleの佐藤康夫・執行役員営業本部長
写真1●Googleの佐藤康夫・執行役員営業本部長
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写真2●Googleの「7:2:1ルール」
写真2●Googleの「7:2:1ルール」
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 Googleのエンジニアは仕事時間の20%を自由な研究開発に使える。いわゆる「20%ルール」として有名な同社のポリシーだが,どうやら“好き勝手に”というわけではないようだ。6月6日,東京ミッドタウンで開催中の「NET Marketing Forum 2007」で,Googleの佐藤康夫・執行役員営業本部長が講演(写真1)。その中で「『Googleニュース』などが20%ルールの中から出てきた。ただし,20%ルールは『何でも好きなことをやっていればいい』というわけではなく,きちんと3カ月ごとに上司と相談し,マネージされている」と明かした。

 また,佐藤氏はGoogle社内にある「7:2:1ルール」を紹介した(写真2)。Googleはコア事業である検索と広告に70%の社内リソースを,その周辺事業である「Googleツールバー」や「Googleデスクトップ」などに20%を,そして「Googleアース」や画像ソフト「Picasa」など,検索と広告からは少し離れた分野には10%のリソースを投入しているという。

 佐藤氏はGoogleが展開する広告ビジネスの今後のビジョンも説明。「Googleの広告配信システムをもっと広げてゆきたい」とし,テレビや新聞,雑誌,ラジオといったメディアに対しても,「Googleならではのプラットフォームや製品を提供したい」と語った。