Blu-ray Discドライブ「BC-1205PT」。BDへの書き込みはできないが、270米ドルと安い
Blu-ray Discドライブ「BC-1205PT」。BDへの書き込みはできないが、270米ドルと安い
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HD DVDドライブ「HR-0205T」。こちらは180米ドル
HD DVDドライブ「HR-0205T」。こちらは180米ドル
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 台湾アスーステック・コンピューター(ASUS:華碩電脳)は、台湾・台北市で開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2007」において、デスクトップパソコン内蔵用のBlu-ray Disc(BD)ドライブ「BC-1205PT」とHD DVDドライブ「HR-0205T」を展示している。それぞれBDとHD DVDの書き込み機能を省いた代わりに、価格を大幅に引き下げているのが特徴。価格は順に約270米ドル、約180米ドル。日本市場向け出荷も検討しており、早ければ2007年夏にも発売するという。
 BC-1205PTは、BD-ROM/R/REの読み出し速度が5倍速と高速。各種DVDとCDについては、読み出しと書き込みの両方が可能。HR-0205Tは、HD DVD-ROMを2.4倍速で読み出せる。

 BDとHD DVDを読み出し専用とした理由については、「現時点で記録型ドライブを開発しようとすると、それだけでドライブの価格が跳ね上がってしまう。記録メディアも30ドル以上で、現状では多くのユーザーの満足を得られない」(説明員)と指摘した。

 その上で、「読み出し専用であれば、300米ドルを切る水準で商品化できる。現在のハイエンドのデスクトップパソコンは3000米ドル前後で購入できる。この金額に1割追加することで、ユーザーは光学ドライブをDVDからBD、HD DVDにアップグレードできるので、ハイエンドユーザーがパソコン購入と同時にBDの購入を検討するようになるだろう」(説明員)と期待を示した。

 270米ドルという価格は、他社製品の価格を意識して設定した。「パイオニアが米国で2007年5月に発表したデスクトップパソコン向けBD-ROMドライブは299米ドルだった。今回の製品では、少なくともこの価格は下回る必要があると考えた」(説明員)という。