日本AMDは2007年6月5日、TDP(実使用上の最大消費電力)を45Wに引き下げたデスクトップパソコン向けの新CPU「Athlon X2」シリーズを発表した。ラインアップはAthlon X2 BE-2350とAthlon X2 BE-2300の2製品。既に両製品とも出荷を開始している。価格は1000個購入時の単価でBE-2350が1万1630円、BE-2300が1万990円となっている。
Athlon X2シリーズは、同社のデスクトップパソコン向けCPU、Athlon 64 X2シリーズの低消費電力版という位置付け。製品名から「64」が取れたのは、「AMD製CPUが64ビット対応であることが一般的に認知されたから」(日本AMD)というのが理由だ。動作周波数はBE-2350が2.1GHzで、BE-2300が1.9GHzとなる。
Athlon X2では、CPUの性能差を比較するために使うモデルナンバーの付け方をAthlon 64 X2シリーズから刷新した。従来のAthlon 64 X2シリーズは、例えばAthlon 64 X2 5200+のように、シリーズ名の後ろに付く「5200+」の部分がモデルナンバーだった。新製品は「BE-2350」の部分がモデルナンバーとなる。
BE-2350を例に取ると、「E」の部分がTDPが65W未満の製品であることを示す。下4けたの数字は、頭の「2」がAthlon X2シリーズであることを示す。下3けたの「350」はシリーズ内での性能の位置付けを示し、数値が高いほど性能が高くなる。先頭に付く「B」の意味は公表していない。