写真1●台湾COMTRENDが展示した「CT-400」
写真1●台湾COMTRENDが展示した「CT-400」
GPON(Gigabit capable passive optical networks)のONT(optical network terminal,光加入者線終端装置)と無線LANアクセス・ポイント(AP)を一つのきょう体に組み込んだ。右の青い部分が光ファイバのコネクタ。
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写真2●CT-400の背面
写真2●CT-400の背面
Gigabit Etehrnet対応のLANポートやFXS(foreign exchange subscriber)/FXO(foreign exchange office)ポートを備える。
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 台湾・台北市で開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2007」で,DSLモデムや無線LAN機器のOEM(相手先ブランドによる製造)メーカーである台湾COMTRENDは,GPON(Gigabit capable passive optical networks)のONT(optical network terminal,光加入者線終端装置)と無線LANアクセス・ポイント(AP)を一つのきょう体に組み込んだ「CT-400」(写真1)を展示している。FTTHのユーザーが家庭に設置し,PCや電話機など様々な機器を集線する“ホーム・ゲートウエイ”用途を狙う。

 GPONは1心の光ファイバを共有する技術で,CT-400のGPONインタフェースは,ITU-TのG.984シリーズに対応。下り最大2.488Gビット/秒,上り最大1.244Gビット/秒の伝送速度を実現するとしている。IEEE 802.11nへの対応については,現在CT-400が製品化前のテスト段階の機器であるため,最終的にどのような仕様になるかは未定である。

 このCT-400が同一きょう体に組み込んだのは,ONTと無線LAN APだけではない。Gigabit Ethernet対応のLANポートを備えておりスイッチとしても機能する。さらにFXS(foreign exchange subscriber)/FXO(foreign exchange office)ポートまで背面に用意し,一般の電話機やFAXをIP電話サービスやIP-PBXと接続することが可能である(写真2)。

 COMTRENDの説明員によると,ターゲットとしている市場は米国とヨーロッパ。「複数の機能を実装するのは難しく,競合する製品はいまのところない」という。