スタートフォース創立者のC.ジン・コウ氏(左)とNTTデータ ネットワーク企画ビジネスユニット長の松田次博氏(右)
スタートフォース創立者のC.ジン・コウ氏(左)とNTTデータ ネットワーク企画ビジネスユニット長の松田次博氏(右)
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 NTTデータは6月4日、「Web OS」サービスを提供するベンチャー企業のスタートフォースと提携した。大手企業向けにスタートフォースのサービスを販売するという内容で、同社が6月5日にユーザー向けに開催したセミナーで明らかにした。

 スタートフォースは、ワープロや表計算をはじめとする各種アプリケーション・ソフトウエアをインターネット経由で提供する。ユーザーは、Webブラウザとインターネットへの接続環境があれば、スタートフォースが提供するサービスが利用できる。スタートフォースによると、現時点では22種類以上のアプリケーションがあるという。

 今回の両社の提携では、大手企業がスタートフォースのWeb OSを使いやすくするよう、企業のイントラネット上でスタートフォースのサーバーを保持・運用できるようにする。一般に、Web OSでは文書ファイルをサービス事業者のサーバーに置くが、大手企業には「自社のデータを第三者に任せたくない」という声が多い。今回の提携は、こうした声に応えたものになる。

 NTTデータ側で今回の契約を推進したのは、同社のネットワーク企画ビジネスユニットである。同ユニットでは、ユーザーの要求に応じてさまざまなネットワーク機器ベンダーの機器や関連ソフトウエアを組み合わせて提案する「ネットワークのオープン化」を推進してきた。その延長として、今回スタートフォースと契約することにした。

 同ユニットは、積水化学工業がオープンソース・ソフトウエアをもとに自社開発したメールやグループウエアの外販を支援した実績がある。積水化学工業と共同で設立したNTTデータセキスイシステムズが、販売を始めている。今回の契約も合わせ、デスクトップ環境における「脱・マイクロソフト」を推進する。