米マカフィーは2007年6月5日(米国時間)、検索サイトのセキュリティに関する調査結果を公表した。それによると、検索サイトで表示される検索結果の4.0%は、ウイルスなどが置かれた危険なWebサイトにリンクされているという。

 マカフィーは2007年5月、米国の5大検索サイト「Google」「Yahoo!」「MSN」「AOL」「Ask」を対象に、検索結果に危険なサイト(例えば、ウイルスやスパイウエアなどを勝手にインストールしようとするサイト)がどの程度含まれるのか調査した。

 これらの検索サイトにおいて、一般的な検索キーワード2300件を使って検索を実施し、検索結果上位50件のリンク先サイトの安全性を、同社の評価ソフト「SiteAdvisor」を使って調べた。その結果、5つの検索サイトで平均すると、全検索結果の4.0%が危険なサイトへのリンクだったことが分かった。2006年の調査では5.0%だったので、若干の改善がみられたという。

 危険なサイトへのリンクが表示される割合が最も少なかったのはAOL。全検索結果の2.9%が危険なサイトだった。ちなみに、2006年は5.3%だった。最も多かったのはYahoo!で5.4%。次いで、MSNの4.2%、Askの3.5%、Googleの3.4%だった。

 また、検索結果として表示されるリンクよりも、検索結果と一緒に表示される広告リンク(スポンサーリンク)のほうが、危険なサイトへリンクされている可能性が高かった。具体的には、広告リンクの6.9%が危険なサイトへリンクされていた。また、危険なサイトへリンクされていた広告リンクの数は、一般の検索結果のそれよりも2.4倍だったという。

 ジャンルとしては、「音楽」および「テクノロジー」のキーワードで検索した場合に、危険なサイトへのリンクが表示される割合が高かったという。例えば、「Digital music(デジタル音楽)」の検索結果の19.1%が危険なサイトへのリンクだった。

 ファイル共有ソフト関連のキーワードも、危険なサイトが表示される割合が高かった。例えば、ファイル共有ソフト名をキーワードとして検索した場合、「Bearshare」では45.9%、「limewire」では37.1%、「kazaa」では34.9%が、危険なサイトへのリンクだったという。