米Sun Microsystemsは米国時間の6月4日,アプリケーション開発ツールの最新版「Sun Studio 12」を発表した。最新版はSolaris OSのほかLinux環境でも利用できる。開発者向けにWebサイトで無償提供する。

 Sun Studio 12は,「NetBeans」ベースの統合開発環境(IDE)をベースとするツール。マルチコアのSPARCおよびx86/64プロセサ向けに,マルチスレッド・アプリケーションを開発できる。Solaris OSとLinuxに対応しており,C/C++/Fortran言語のコンパイルが可能。

 米AMDの「Quad-Core AMD Opteron」(開発コード名は「Barcelona」)と米Intelの「Xeon 5300」といったクアッドコア・プロセサ用アプリケーションの開発が行える。メモリー・デバッギングやアプリケーション・プロファイリング,マルチコア最適化用の各種ツールや,高性能コンピューティング市場向けのライブラリも提供する。

 Sunは,Sun Studio 12を無償ダウンロード提供するほか,メディア・キットとサポート・サービスのパッケージ販売も行う。その場合の価格は864ドルから。

 米メディア(internetnews.com)によると,旧版の「Sun Studio 11」用に開発したアプリケーション・コードをSun Studio 12で再コンパイルすれば,同じハードウエア上でも10~35%の高速化が可能という。

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