写真●開幕前夜のCOMPUTEX TAIPEI 2007の会場の様子
写真●開幕前夜のCOMPUTEX TAIPEI 2007の会場の様子
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 6月5日から9日まで台湾・台北の台北世界貿易センター展示ホールおよび台北国際会議センターでアジア最大のICT関連の展示会「COMPUTEX TAIEI 2007」が開催される(写真)。出展社数は1333,ブースの数は2926。来場者13万2000人を見込む。主催は中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)および台北コンピュータ協会(TCA)。主催者によると,ドイツのCeBIT(関連サイト)に次ぐ世界第2位の集客力を誇るという。

ネットワーク機器の出展が増加

 COMPUTEXはパソコンの部品関連の展示会といったイメージが強いが,通信機器関連の出展も目立つ。これは台湾におけるICT関連製品の生産量や生産高が大きく関係している。例えば台湾の工業研究院(IEK-ITIS)が2006年9月に公表した数値によると,ネットワーク・インタフェース・カードは金額ベースで世界市場の15%,SOHO用ルーターは同57%,ハブは同95%,LANスイッチは同12%のシェアを占めているという。また生産数で見ると無線LAN機器の同95%は台湾メーカーが製造しているという。

 特に生産額が増えている通信機器が携帯電話だ。工業研究院によると2006年第1四半期の携帯電話の生産額は19億6900万米ドル。対前年同期比で114.9%の成長率だという。パソコン関連製品のOEM(相手先ブランドによる生産)で伸びてきたメーカーが,携帯電話の製造も手がけるようになったことなどが理由として挙げられる。また,数の上ではGSM/GPRS対応の安価な製品の製造が主流とはいえ,最近は機能が豊富な第3世代携帯電話やWindows Mobileを搭載するスマートフォンの製造に参入するメーカーも増えている。

 こうした状況も含め,ITproおよび日経パソコン PC Onlineでは会期中,会場からニュースやトピックスをお届けする。