富士通は2007年6月4日,テレビ朝日の系列局同士でHDTV(ハイビジョン)映像をやり取りできる映像伝送システムを構築し,稼働させたと発表した。ニュース番組用のHDTV素材を動画圧縮方式「H.264」で圧縮し,IPネットワークを通じて伝送できる。

 テレビ朝日系列は以前から,SDTV(標準画質テレビ)映像の伝送システムを運用していた。今回,新たに圧縮効率の高いH.264に対応した富士通の映像伝送装置「IP-9500」を導入することで,HDTV映像の伝送を可能にした。専門知識がなくとも,パソコンで簡単に映像を送信できるという。