トレンドマイクロは2007年6月4日、企業向けウイルス対策ソフトの新版「ウイルスバスター コーポレートエディション 8.0」を発表した。新版はWindows Vistaに対応。URLフィルタリング機能などを追加するための有償オプションも用意する。6月28日に発売予定。
ウイルスバスター コーポレートエディションは、企業内のクライアントパソコンやサーバーマシンをウイルス感染などから守るためのソフトウエア製品。対策ソフトと管理ソフトから構成される。パソコンやサーバーにインストールした対策ソフトを、管理ソフトを使って一元管理できる。具体的には、ウイルスの検知状況やパターンファイルの更新などを、管理者が確認および実施できるようにする。
新版のバージョン8.0は、Windows Vistaに対応。加えて、プラグインをインストールして対策ソフトの機能を拡張する「プラグイン対応フレームワーク」を搭載した。この機能を使えば、対策ソフトをアップデートすることなく、ウイルス対策以外の機能を追加できる。プラグインは、トレンドマイクロなどが有償で提供する。第一弾としては、バックアップ機能を追加するプラグインを2007年後半に提供する予定だ。価格は未定。
ウイルスバスター コーポレートエディション 8.0の発表と併せて、同ソフト用の有償オプション「Webセキュリティサービス」も発表した。これは、対策ソフトにURLフィルタリング機能やスパイウエア対策機能を追加するためのオプション。例えば前者については、ウイルスが置かれているサイトや、詐欺サイトの可能性が高いサイトにアクセスしようとすると警告を表示する（図）。
1年間の利用料金は、クライアントOS（Windows 2000 Professional／XP／Vistaなど）にインストールするクライアント版が、5ライセンスで3万6000円。サーバーOS（Windows 2000 ServerやServer 2003など）にインストールするサーバー版については、20ライセンスで6万9000円。いずれも、管理ソフトが含まれる。
クライアント版、サーバー版のいずれについても、パーソナルファイアウオール機能などを追加した「アドバンス」シリーズを用意。1年間の利用料金は、クライアント版が5ライセンスで4万9000円、サーバー版が20ライセンスで9万4000円。また、オプションの「Webセキュリティサービス」については、1年間の利用料金が5ライセンスで1万6000円となる。
