外国為替のインターネット取引会社の外為どっとコムは6月4日から、システム教育センター(沖縄県名護市)でシンクライアント・システムを稼働する。まずは端末20台をシステム教育課に導入し、開発部門や運用部門にも採用を拡大。同センター内で端末を100台まで増やす予定だ。

 シンクライアントには、NECの「VirtualPCCenter」を採用した。VirtualPCCenterはサーバーにユーザーのパソコンを仮想化する、いわゆる仮想PC型のシンクライアントで、ユーザーのパソコン環境を個別に保存できるのが特徴だ。また、NECの専用端末「US100」はIP電話を接続する機能を搭載。外為どっとコムはこの2点のほか、起動時間やサーバーの設置面積などを評価し、VirtualPCCenterの導入に踏み切った。

 同社はVirtualPCCenterの導入で、端末の故障や修理、ソフトウエアや環境の設定など、ユーザーの端末管理工数を約50%削減できると見込む。例えば端末が故障した場合「従来なら原因を特定して復旧するのに3~4時間かかっていたが、今後は20~30分程度で可能だ」(外為どっとコム)という。