「Adobe Media Player」のトップ画面には、RSSで取得した動画やお薦め動画が表示される
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チャンネルの背景などはコンテンツホルダーが自由に決められる
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コンテンツ内にオーバーレイ広告を挿入することもできる(画面左下)
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コンテンツ内の人物が着ている洋服をクリックすると購入画面を表示する
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 アドビ システムズは2007年6月1日、Flash Video(FLV)プレーヤー「Adobe Media Player」の正式版の提供を2007年9月、または10月に開始すると発表した。

 Adobe Media Playerはオンライン上のFLVコンテンツを再生するメディアプレーヤー。アドビ システムズが開発中の新しいアプリケーション実行環境「Apollo」をベースに開発されたアプリケーションの第一弾で、無料で提供する。コンテンツホルダーが用意するチャンネルを選択して、FLVコンテンツをストリーミング視聴したり、ダウンロード視聴したりできる。RSSリーダー機能を搭載しており、各チャンネルが提供するRSSフィードからコンテンツを視聴することもできる。コンテンツに対するコメント投稿やタグ付け、レイティングも可能。レコメンド機能も搭載する。

 Apolloと同様に、Adobe Media Playerも、オンラインでもオフラインでも利用できるのが特徴。ストリーミング型/ダウンロード型両方のコンテンツをオフライン時でも視聴できる。これは、オンライン時にコンテンツをキャッシュしておくことで実現している。

 再生中の動画の上に、テキスト、画像、FLVなどを重ねて表示することもできる。再生中の画面の一部にクリックできる領域を設定しておき、そこをクリックした場合に指定したWebページを表示する機能も備える。この機能を利用すれば、商品説明の画面をクリックしたユーザーに対して、商品購入のページを表示するといった販促が可能。無料動画を利用した広告などに利用できる。同社は、「1本何千円というコンテンツ市場もあるが、広告収支をベースとした無料動画配信の方が何倍もその市場は大きい」(米アドビ システムズのダイナミックメディア担当グループプロダクトマネージャーのクレイグバーベリッチ氏)と、今後の動画広告市場拡大に期待を寄せている。

 日本語版は「2008年の早い段階」(バーベリッチ氏)になる予定だが、英語版は日本からでも利用が可能だ。