2007年5月31日に公開されたLinuxディストリビューション「Fedora 7」では,Fedora Projectとしては初めて,ハード・ディスクにインストールせずにCDから直接起動して使える「Fedora Live CD」が用意された(関連記事「Fedora 7の正式版が登場,カーネル2.6.21を搭載」)。
Fedora Live CDは,CD起動で使えると同時にそのデスクトップ画面にあるアイコンをクリックして,ハード・ディスクにインストールすることもできる。
Fedora Live CDをパソコンの光学ドライブに挿入してそこから起動すると写真1のブート画面が表示される。「Run from image」を選択して起動するとユーザー名の入力画面(写真2)となる。そのまま何も入力しなくても,1分ほど待つとユーザー名「Fedora」でログインが始まる。
ただし,そのままだと英語のデスクトップが表示されるので,ログイン画面で「Fedora」を入力し,その下の「Language」を開いて,「日本語」のデスクトップ環境を指定する(写真3)。
すると,パスワード入力は求められずにログイン処理が終了し,日本語メニューのGNOMEデスクトップが表示される(写真4)。
デスクトップ上には,「ハードドライブにインストール」のアイコンが用意されている。そのアイコンを指定すると,「Fedoraインストーラー」が起動するので(写真5),その画面の指示にしたがって操作すれば,パソコンのハード・ディスクにFedora 7をインストールできる。
なお,Fedora 7には,GNOMEデスクトップの変わりに,KDEデスクトップを用いたLive CDも用意されている(写真6)。