楽天は5月31日,Rubyの作者である,まつもとゆきひろ氏が6月1日楽天技術研究所のフェローに就任すると発表した。楽天は既にRubyを実サービスに利用しており,まつもと氏の招聘により活用を強化する。まつもと氏は引き続きネットワーク応用通信研究所のフェローも務める。

 楽天はRubyとその上で開発されたWebアプリケーション・フレームワーク「Ruby on Rails」を楽天市場で利用している(関連記事)。同社はRubyプロジェクトチームを立ち上げ,開発手法の標準化や大規模サービス開発手法の確立をすすめており,まつもと氏はRubyやオープンソース・ソフトウエアの活用に関する助言や指導を行う。また,楽天はまつもと氏のRubyやオープンソースソフトウエアの発展・普及活動を支援していくという。

 楽天は,既にLinuxやApache,PHP,MySQLなどのオープンソース・ソフトウエアを広範に利用している(関連記事)。同社では「今後も新しい技術を積極的に導入していきたい」としている。