カリフォルニア州サンタアナ米連邦地方裁判所の陪審は,米Broadcomと米QUALCOMMのあいだで係争中の特許侵害訴訟において,QUALCOMMによる特許侵害の事実と1964万ドルの損害賠償を認めた。Broadcomが米国時間5月29日に明らかにしたもの。

 Broadcomによると,9人で構成される陪審は全員一致で「QUALCOMMが携帯電話向けベースバンドLSIおよびソフトウエアにより,Broadcomの米国特許3件を故意に侵害している」と判断したという。対象となった特許は以下の通り。

 米国特許番号は5,657,317。タイトルは「Hierarchical communication system using premises, peripheral and vehicular local area networking」。1994年7月22日に申請し,1997年8月12日に成立した。50件のクレームから成る。

 米国特許番号は6,847,686。タイトルは「Video encoding device」。2001年11月19日に申請し,2005年1月25日に成立した。4件のクレームから成る。

 米国特許番号は6,389,010。タイトルは「Hierarchical data collection network supporting packetized voice communications among wireless terminals and telephones」。1998年3月10日に申請し,2002年5月14日に成立した。7件のクレームから成る。

 Broadcomは裁判所に対し,これら特許3件の侵害を阻止するため,永久差し止め命令の発行を求めていく。

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