写真 Linux Foundation Executive DirectorのJim Zemlin氏
写真 Linux Foundation Executive DirectorのJim Zemlin氏
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 2007年5月30~6月1日まで開催の展示会&カンファレンス「LinuxWorld Expo/Tokyo 2007」のために,Linux Foundation Executive DirectorのJim Zemlin氏(写真)が来日。Linux Foundationの最新のLinux支援活動について述べた。

 同氏によると,Linuxを普及させるという第一段階は終了し,第二段階に入っている。それは,LinuxとWindowsに2分される,開発者や利用者をいかにLinux側に取り込んでいくかにある。Windows側の活動の成功例として,(1)プロモーション活動,(2)他のOSを利用することに対する不安や恐れをあおる,(3)標準化,を挙げた。

 それに対抗するために,Linux Foundationでは(1)プロモーション活動(Promote),(2)不安や恐れからの保護(Protect),(3)標準化(Standards)という活動を行っていく。

 (1)プロモーション活動では,開発者や利用者が共有できる場所の提供や日本における定期的なシンポジュームの開催,(2)不安や恐れからの保護では,ニュートラルな開発作業ができる場所の提供や特許にかかわる法的なアドバイス,(3)標準化では,ディストリビューション間の互換性確保や標準化のためのツールやテストの手伝い,標準認定――などの支援活動を行うとしている。