NTTドコモとKDDIは5月30日、緊急地震速報を配信する基盤システムを開発すると発表した。それぞれ個別に開発する。NTTドコモは「年内を目標にサービスを利用できるようにしたい」、KDDIは「投入時期は未定」としている。

 緊急地震速報は地震の発生をネットワーク回線で先回りして配信するサービス。両社が開発するシステムによって、大きな揺れが想定されるエリアにいるユーザーに対して、「○○地方で地震発生、大きな揺れにご注意ください」といった情報を即時に配信できる。現在の携帯電話端末は利用できない。今後投入する新しい端末が必要となる。

 開発する基盤は現在のメールとは異なるシステムとなる見通し。輻そうや遅延といった問題を解消できる仕組みを導入する。気象庁は緊急地震速報の一般ユーザーへの配信を今秋に開始する予定。