米Microsoftは米国時間5月29日,同社の企業向けポータル・サーバー「Microsoft Office SharePoint Server 2007」が,米国防総省(DoD)の電子記録用ソフトウエア標準「5015.2 Design Criteria Standard for Records Management」に準拠しているとの認定を受けたと発表した。

 DoD 5015.2に準拠させるにあたって,SharePoint Server 2007では「Exchange Server 2007」を統合し,年内に無料で配布するアドオン・パックによって記録管理機能を拡充した。

 具体的には,コンテンツ管理を社内規制や法的規制などに合わせて柔軟に行えるよう,情報管理および保持機能を用意した。また,記録を保存する「Records Center」のサイト・テンプレートによって,記録の完全性の確保,ルーティングや情報管理ポリシーの実行記録,訴訟や調査と関連のある記録管理などを行えるようにしたという。

 また「eDiscovery」による記録検索や,ファイルの利用権限を管理する「Information Rights Management」などを提供している。

 Microsoft,Office SharePoint Serverグループ担当副社長のJeff Teper氏は,「SharePoint Server 2007の開発では,企業のコンテンツ管理に重点を置いた。DoDの 5015.2認定を受けたことで,企業は安心して同サーバーを利用できるはず」と述べた。

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