ソフトバンクテレコムは,ファイアウォールやウイルス対策など複数のセキュリティ機能を搭載するUTM(unified threat management,統合脅威管理)装置の設定から運用,保守までを代行するサービスを2007年9月ごろに始める。利用料金を月額3万円からと従来サービスより割安に設定し,主に中小規模のユーザー企業の利用を促す。

 新サービスの名称は「セキュアゲートウェイライト」。ファイアウォール,ウイルス対策,URLフィルタリング,迷惑メール対策といった各種セキュリティ機能から,ユーザー企業が選んだものを稼働させ,運用や保守を一括して請け負う。

 UTM装置には,米シスコの「Cisco ASA5500」シリーズを用いる。同シリーズはファイアウォールやウイルス対策といった機能モジュールごとにCPUを搭載する。このため,「従来のUTM製品とは違い複数の機能を稼働させても処理性能が劣化しにくい」(ソフトバンクテレコムの天本健太郎インターネットデータ事業本部プロダクト開発部インターネットプロダクト企画課課長代理)という。

 料金は,最も安価なモデルである「Cisco ASA5505」を選択し,ファイアウォール機能だけを稼働させた場合で月額3万円程度の見込み。ソフトバンクテレコムの既存のファイアウォール運用代行サービスよりも若干割安に設定する。さらに,「保守サービスは従来のセンドバック方式ではなく,24時間365日のオンサイト対応にする」(ソフトバンクテレコムの中村拓博インターネット・データ事業本部事業推進部マーケティング課長)。

 セキュアゲートウェイライトは,ソフトバンクテレコムのインターネット接続サービス「ULTINA Internet」のユーザーが利用可能。ULTINA Internetが対応していれば,アクセス回線は他社のサービスも利用できる。