コンサルティングのベリングポイントは、海外拠点での指導・支援を引き受ける日本版SOX法向けコンサルティングサービスを5月29日から提供すると発表した。名称は「グローバル内部統制改革支援サービス」で、海外展開を強化している日本の大手企業に向けた。

 今回のサービスで支援するのは、海外拠点における「文書化作業」や「整備状況の評価」、「運用状況の評価」、「内部統制統制の改善」。現地に居住するベリングポイントグループのスタッフが、その国の商習慣などを踏まえて顧客の海外現地法人を直接指導・支援する点が特徴だ。専門スキルを持った現地スタッフが、プロジェクト管理に始まり、文書化作業や評価段階における指導や支援、レビューまでも行う。

 今回のサービスのために、ベリングポイントの日本法人は世界各国のグループ企業と調整を重ね、米国で30人、欧州・アジア地域でもそれぞれ30人の会計・財務分野の専門スタッフを確保した。会計専門スタッフのほかにも、文書化作業など手数のかかる作業を支援する人的リソースも確保している。特に東南アジアやブラジルなどでは、文書化作業を指導したり、作業品質を管理したりするスタッフを重点的に用意したという。

 ベリングポイントは今後1年で約30社の顧客を獲得し、これらの顧客から24億円を売り上げる計画を立てている。サービス料金は拠点の数や提供するサービスの範囲で大きく変わるが、海外1拠点の文書化を指導・支援した場合で約1000万円からという。