ホットスポット・アグリゲータ大手の米Boingo Wirelessは米国時間5月24日,スペインのFONとローミング契約を結んだと発表した。この提携により,Boingoのホットスポット・ネットワーク(無線LANによるネット接続)の規模が2倍以上に拡大し,サービス加入者はFONが展開する13万カ所のホットスポットを利用できるようになる。

 FONは,企業や個人が設置する無線ルーターによる大規模なローミング環境の構築を進めている。このネットワークは,メンバーが自分のホットスポットをFONコミュニティに追加することで,別のロケーションにあるホットスポットを無償または割引価格で使用できるというもの。現在およそ13万カ所のホットスポットを擁している。

 Boingoは,世界の150社を超える無線LAN事業者との提携を通じて,商業地区やビジネス旅行者向けに数万カ所のホットスポットを提供している。FONコミュニティのホットスポットが加わることで,従来とは異なるロケーションからも接続できるようになるとしている。また,今回の提携によって,Wi-Fi対応端末向けサービス「Boingo Mobile」の加入者もFONネットワークを通じて世界中のホットスポットからインターネットに接続できるようになる。

 FONは2007年4月,米Time Warner Cableと提携したことを明らかにしている。Time Warner Cableのブロードバンド・サービスに加入しているユーザーは,FONコミュニティへの参加が許可され,FONのパートナであるインターネット接続事業者(ISP)のホットスポットに無償でアクセスできるようになるという。

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