写真 「Ubuntu Desktop」をプリインストールしたデスクトップ・パソコン2機種とノート・パソコン1機種
写真 「Ubuntu Desktop」をプリインストールしたデスクトップ・パソコン2機種とノート・パソコン1機種
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 米Dell社は2007年5月24日(米国時間),Linuxディストリビューション「Ubuntu Desktop」をプリインストールしたデスクトップ・パソコン2機種とノート・パソコン1機種を米国内向けに発売した(写真)。同社が個人向けでLinuxを採用した初めての製品となる。

 デスクトップ・パソコンは,「Dimension E520 N」と「XPS 410 N」。BTO(注文生産)でカスタマイズでき,最小構成の価格はそれぞれ599ドル,899ドルとなっている。Dimension E520 Nの最小構成は,CPUにCore 2 Duo E4300(1.8GHz),1Gバイトのメモリー,250Gバイトのハード・ディスク,CD-R/DVD-ROMコンボ・ドライブを搭載し,17型液晶がセットになっている。チップセットだけが異なるほぼ同じスペック構成で,OSをWindows Vista Home Premiumに変更したモデルが679ドルであることを考えると,OSの違いによる削減額は100ドル以下と小さい。

 ノート・パソコンは,「Inspiron E1505 N」。CPUにCore Duo T2080(1.73GHz),512Mバイトのメモリー,80Gバイトのハード・ディスク,CD-R/DVD-ROMコンボ・ドライブ,15.4型液晶という構成で,599ドル。

 Dellは同日,米国内において,6月から大手量販店のWal-Martにて,Windows Vistaをプリインストールしたデスクトップ・パソコンを店頭販売することも発表している。

 日本法人のデルによると,国内での個人向けのLinuxプレインストール・パソコンの販売,およびパソコンの店頭販売の予定はないという。