写真●Zoho Notebookの利用画面
写真●Zoho Notebookの利用画面
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 米アドベントネットはページ上にマルチメディア・データを貼り付けられWebアプリケーション「Zoho Notebook」を初めて一般に公開した。具体的には,画像や文字,Webページ,ビデオ・ファイルのほか,ページに音楽を付けたりできる(写真)。また,線や矢印,ふきだしも自由に描ける。このほか,アドベントネットがこれまで提供してきたワープロWebアプリ「Zoho Writer」,表計算Webアプリ「Zoho Sheet」のファイルを読み出して貼り付けることも可能だ。Zoho Noteは,こうしたアプリケーションの集大成とも呼べるもので,いずれも無償で利用できる。

 Zoho Notebookで作ったページは,Zohoユーザー間で共有可能。複数のユーザーで同時に同じページを見ながら編集できる。画像や音楽などのオブジェクトごとに「他人が修正可能/不可能」などの属性を付けることで,他人に修正されたくない部分を作れる。

 Zoho Notebookは,2007年2月から一般には公開しないプライベート・ベータ版として一部ユーザーに提供してきた。今回,Interopにタイミングを合わせ,一般に公開するパブリック・ベータとしてWeb上で提供を開始した。Zohoの日本語ホームページからもアクセスできるが,現在のところメニューの日本語化はされていない。ただし日本語の入力は問題なくできる。

 アドベントネットでZohoのエバンジェリストを務めるラジュ・ベガスナ氏は,「企業ユーザー向けの製品で一部有料のものがあるが,多くのアプリは無償で提供している。今後,ワープロや表計算など無償のツールを企業向けにライセンスして有償のサービスにすることも考えている」という。また,Webアプリケーションはインターネットに接続していなければ利用できないという問題を抱えるが,「オフライン利用に関しても現在研究中。まだ細かい実装方法を言える段階にないが,2007年末にはリリースしたい」(同)としている。