写真●クオリカの藤宮宏章代表取締役社長
写真●クオリカの藤宮宏章代表取締役社長
[画像のクリックで拡大表示]

 クオリカは7月1日から、シンクライアント・システムのASPサービス「クオリカ・ビジネス・クライアント・ソリューション QuaBiz」を開始する。同社のデータセンターにパソコン本体を設置し本体やデータなどを一括管理。利用者は端末からデータセンターにアクセスして使用する。クオリカがパソコン本体を運用管理することで、企業はシステム管理者がパソコンを運用する負担を軽減できる。

 QuaBizのシンクライアント・システムには日本ヒューレット・パッカード(日本HP)のブレードPCを採用した。クオリカがブレードPCの設定、故障対応、障害対策、データのバックアップといった運用管理を請け負う。導入企業は既存のパソコンか、オプションのシンクライアント端末を使用。端末の故障などに対応するコールセンター業務の代行もオプションで用意した。ソフトウエアのインストール作業はクオリカが担当するが、使用するソフトウエアの購入は別途必要だ。

 料金はブレードPCの契約数で異なる。例えば、100台の場合、1台当たり月に1万1800円。ただし、初期設定費用(30万円)や端末は別料金となる。同社は、これまで初期コストの高さや運用管理の難しさでシンクライアントの導入を見送っていた中小企業を主なターゲットに、「2010年度には20億円の売り上げを目指す」(クオリカの藤宮宏章代表取締役社長)という。