世界的な注目を浴びている仮想空間「セカンドライフ」。最近ではセシールやブックオフコーポレーションなど日本企業の参入も相次ぐなか,ITベンダーの富士通もマーケティング・ツールとしての活用を始めることが明らかになった。

 セカンドライフ上に作成した富士通の建造物は,商品やサービスを紹介するブースになっている。これは6月13日から始まるInterop Tokyo 2007で,富士通が出展するブースを再現したものだ。例えば,5月16日に発表した580gと軽量のパソコンであるウルトラモバイルPC「Uシリーズ」や,ワンセグコンテンツ配信システム「スポットキャスト」を体験できる。現実のブースでは紹介しきれない商品やサービスもセカンドライフ上で展示する予定だ。

 これは,6月13日から15日の間にInteropの富士通ブースに設置したPCを使って体験できる。富士通がセカンドライフを活用する狙いは二つ。一つはまだ目新しいセカンドライフを使って注目してもらうことで,より多くのユーザーに商品やサービスを知ってもらうため。もう一つは,富士通も新しい技術やサービスに取り組んでいる姿勢を内外に示すためである。

 セカンドライフは米Linden Labが運営する3Dの仮想空間。米IBMや米DellなどIT企業の相次いでいるほか,セカンドライフ上のシステム構築を請け負うサービスも続々と登場している。