クオリカは2007年5月24日、シンクライアントシステムのホスティングおよび運用・管理を請け負うサービス「クオリカ・ビジネス・クライアント・ソリューション QuaBiz」を開始すると発表した。日本ヒューレット・パッカードの「ブレードPC」をデータセンターに設置し、シンクライアントシステムとして提供する。2007年7月1日からサービスを開始する。

 シンクライアントとはハードディスクや光学ドライブなどを装備しないクライアント専用のコンピューターのこと。一方、ブレードPCは個々のシンクライアント端末に対応したコンピューターのことであり、CPU、メモリー、ハードディスクなどのパソコンの主要部品を1枚の基盤(ブレード)に搭載し、ラックなどに数台分まとめて収納できるようにしたものだ。

 QuaBizでは、ユーザーがシンクライアント端末で操作すると、対応するブレードPCがデータセンター内で実際の処理を行う。シンクライアント端末は、その結果を表示するだけだ。ユーザーの端末にデータを保存せずに済むため、情報漏えい対策やセキュリティ対策として有効だ。また、システムをホスティングサービスにすることで、シンクライアントシステムを自前で構築するよりも初期導入コスト、運用・管理コストを抑えられる。

 月額利用料は、ブレードPCを100台契約した場合で1台当たり1万1800円。利用料にはOSのライセンス料を含む。アプリケーションを導入する場合には、アプリケーションのライセンス費用とオプション料金が別途必要となる。契約期間は1年単位、10台から契約可能で、11台目以降は10台単位で増設できる。クライアント端末はユーザー側で用意。オプションとしてクライアント端末のレンタルサービスも用意する。