中国のLenovo Group(聯想集団)が現地時間5月23日,2007会計年度第4四半期(2007年1~3月期)と通期(2006年4月~2007年3月期)の決算を発表した。第4四半期の連結売上高は34億1600万ドルで,前年同期の31億2500万ドルに比べ9.3%増えた。税引前利益は6600万ドルで,前年同期の損失1億1000万ドルから黒字に転換した。希薄化後の1株当たり利益は0.68セント(前年同期の1株あたり損失は1.29セント)だった。

 増収の要因についてLenovoは,全地域と全製品の販売好調を挙げる。第4四半期のパソコン出荷台数は全世界で前年同期比17%増となり,業界平均の約11%増を上回ったという。

 地域別の売上高は,中国本土が12億ドル,米大陸が9億9700万ドル,欧州/中東/アフリカ(EMEA)が7億3100万ドル,中国を除くアジア太平洋地域が4億7300万ドルとなった。

 通期の業績は,売上高が145億9000万ドル(前年比9.9%増),税引前利益が1億8800万ドル(同122.0%増)となった。希薄化後の1株当たり利益は1.84ドル。パソコン出荷台数は前年比12%増で,「業界平均の伸び率約10%を上回った」(同社)。

 なおLenovoは4月に,全従業員の約5%に相当する約1400人を削減する計画を明らかにしている(関連記事)。

 またLenovoは同日,同社のMary Ma氏が上級副社長兼CFOを退任し,副会長になると発表した。新CFOには,同社役員で監査委員会会長を務めるWong Wai Ming氏が就任する。

[発表資料(決算)]
[発表資料(Ma氏のCFO退任,副会長就任)]