写真1●米IBM Internet Security Systemsのトーマス・ヌーナン ジェネラル・マネージャ
写真1●米IBM Internet Security Systemsのトーマス・ヌーナン ジェネラル・マネージャ
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写真2●米マカフィーのデイブ・デウォルト社長兼CEO
写真2●米マカフィーのデイブ・デウォルト社長兼CEO
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 「これまでの対策ではもうだめ。企業は新しいセキュリティ対策を考えなければならない」---。2007年5月22日(米国時間),「Interop Las Vegas 2007」の基調講演に相次いで登壇した米IBM Internet Security Systems(IBM ISS)のトーマス・ヌーナン ジェネラル・マネージャと米マカフィーのデイブ・デウォルト社長兼CEOは,こう指摘した。

 先に登壇したIBM ISSのヌーナン氏はまず,「ウイルス作者の目的が,従来の世間で話題になりたいという願望から,金儲けに移行している」ことを指摘した。この結果,「攻撃がより巧妙により目立たなくなってきているために,対策が難しくなっている」とした。一方,防御する企業側も,攻撃に対応するために,さまざまなセキュリティ製品を揃え,どんどんシステムが複雑化しており,もはや管理の限界であると問題を提起した。

 続いて登場したマカフィーのデウォルト社長兼CEOは,マルウエア,フィッシング,ゼロデイ攻撃などの2005年以前と2006年のデータを比較しながら紹介。「さまざまな脅威はさらに深刻化しており,個別の対策ではもはや限界」であると述べた。
 
 こうした問題に対する対抗策として挙げたものは両者とも同じで,「複数のチェック・ポイントを設けてシステムを監視し,これらのチェック・ポイントの情報を互いに連携して不正な攻撃を排除する一貫性のあるシステムを導入すること」だという。