Microsoft Updateの実行例。「更新プログラム 927891」が、「優先度の高い更新プログラム」として表示されるようになった
Microsoft Updateの実行例。「更新プログラム 927891」が、「優先度の高い更新プログラム」として表示されるようになった
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 マイクロソフトは2007年5月23日、Microsoft Updateなどの利用で発生する問題を解消する更新プログラム(パッチ)を、「優先度の高い更新プログラム」として配布することを明らかにした(マイクロソフトの情報)。自動更新機能を有効にしていれば自動的に適用されるほか、Microsoft Updateなどでは「高速インストール」から適用できる(図)。

 マイクロソフトは2007年5月11日、Microsoft UpdateやWindows Updateおよび自動更新機能に、正常に終了しない問題が発覚したことを公表(サポート技術情報)。Windows XPやWindows Server 2003、Windows 2000において、Microsoft UpdateやWindows Update、自動更新のいずれかを実行すると、(1)エラーが表示されてMicrosoft Updateなどに失敗する(2)パソコンの負荷が高くなって、Microsoft Updateなどが長時間完了しない――といった問題が発生することがある。(2)の場合、パソコンの負荷が異常に高まり、ほとんど応答しなくなる場合もある(関連記事)。

 問題の解消方法として同社は、(1)「更新プログラム 927891」と(2)「Windows Update Agent 3.0」の適用を推奨(Windows 2000については、Windows Update Agent 3.0のみ)。ただし、いずれもユーザーが同社のWebサイトから自分の手でダウンロードしてインストールする必要があった。

 それが今回、「更新プログラム 927891」を「優先度の高い更新プログラム」として配布するようにした。「優先度の高い更新プログラム」にしたことで、自動更新で自動的に配布/インストールされる。また、今までは、Microsoft Updateなどで「高速インストール」を選択すると、「更新プログラム 927891」は表示されなかったが、本日からは表示されるようになった。

 なお、「Windows Update Agent 3.0」については、2007年6月に「優先度の高い更新プログラム」として配布される予定。それまでは、「サポート技術情報 937383」などから入手してインストールする必要がある。