米Intelは,45nm製造プロセス・ルールを適用し,高誘電率(High-k)絶縁膜とメタルゲートを組み合わせた“Hi-kプロセサ”において,鉛を完全に排除する計画を米国時間5月22日に発表した。45nm Hi-kファミリには,「Core 2 Duo」「Core 2 Quad」「Xeon」の次世代版などが含まれる。鉛フリーのプロセサ製造は,2007年後半より開始する。

 鉛は現在,ダイのパッケージ基板接続などに使用されている。同社は鉛の代わりに,錫(すず)/銀/銅の合金を採用する。2008年には,65nmプロセサも鉛フリーに切り替える予定である。

 インテルのTechnology and Manufacturing Groupバイス・プレジデント,Nasser Grayeli氏は「持続可能な環境保護を目指し,鉛の排除,エネルギ効率の向上,水や資源のリサイクルなどに取り組んでいる」と述べた。

 最近は,電子機器メーカーの環境保護に対する取り組みが注目されるようになったことから,自社の取り組みを積極的にアピールする企業が増えている。(関連記事1関連記事2

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