ピア・ツー・ピア(PtoP)映像配信サービスを手がけるルクセンブルクのJoost社は米国時間5月22日,米国の大手タレント・エージェンシであるCreative Artists Agency(CAA)との提携を発表した。この提携によりCAAは,Joostが同社のオンライン・エンタテインメント・プラットフォームで配信するコンテンツの入手に協力する。JoostはCAAがこれまでに築いたテレビ局,映画スタジオ,レコード会社,アーティストなどとの関係を通じて,これらが提供するコンテンツを利用しやすくなる。
 
 Joostの執行副社長を務めるAlberdingk Thijm氏は,「CAAとの提携により,専門家が製作した高品質のコンテンツを,Joostプラットフォームを通じて世界中の視聴者に提供できるようになるだろう」とコメントしている。同社は5月1日,映像配信サービス「Joost」の正式提供を発表している。9日には,米Index Ventures,米Sequoia Capital,香港Li Ka Shing Foundation,米CBS,米Viacomの5社から約4500万ドルの資金を調達したことを明らかにした。
 
 映像コンテンツの配信に関しては,米Viacom,米CBS,米Warner Bros. Television Group(WBTVG)などとの契約を発表している。また,米Hewlett-Packard,米IBM,米Intel,米Microsoftをはじめとする32の大手企業および組織と広告配信契約を4月に結んでいる。

発表資料へ