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 日立ソフトウエアエンジニアリングは2007年夏をめどに,「SELinux Policy Editor」の有償サポート・サービスを開始する。SELinux Policy Editorは同社が開発したオープンソース・ソフトウエアで,SELinuxの設定をGUIで行えるようにするツール。SELinuxはLinuxにセキュアOS機能を付加するオープンソース・ソフトウエアで,主要なLinuxディストリビューションに標準搭載されている。

 SELinux Policy Editorは,日立ソフトウエアエンジニアリングが開発し公開したソフトウエア。現在はオープンな開発コミュニティである「SELinux Policy Editor Project」に移行しているが,引き続き日立ソフトウエアエンジニアリングの中村雄一氏らが中心メンバーとして開発を進めている。

 SELinuxはLinuxのアクセス権限をきめ細かく管理することで,セキュリティ・ホールを攻撃され侵入されても被害を抑制することができる。しかし安全性が向上する反面,設定が繁雑になることが普及の課題となっている。SELinux Policy EditorはGUIによりポリシー・ファイルの自動生成やテンプレートの作成などを行うことで設定の難しさの軽減を図っている。

 日立ソフトウエアエンジニアリングでは既にSELinuxのサポートや構築などのサービスを行っており,既に他組織とのデータやファイル交換を行うサーバーで採用するなどの事例があるという。

 また同社はサイオステクノロジーとSELinux事業で提携しており,今後サイオステクノロジーでもSELinux教育サービスなどでSELinux Policy Editorを取り入れていくものと見られる。SELinux Policy Editorのサポートや事例の詳細について同社では7月に開催するセミナーで説明を行う。