米News傘下の米Fox Interactive Media(FIM)が運営するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「MySpace」は米国時間5月21日,米州検事総長の委員会Multi-State Attorney General Executive Committeeに性犯罪者の情報を提供すると発表した。

 MySpaceは,性犯罪者のアクセスを防ぐ技術「Sentinel SAFE」を2007年5月2日より導入。これを用いて同サイトに登録していた性犯罪者を特定し,プロフィールを削除した。「登録を即時削除するだけでなく,Sentinel SAFEによって収集した情報を当局に提供していくことも計画していた」(FIM執行副社長兼法務顧問のMike Angus氏)。

 同サイトは,ペンシルベニア州をはじめとする8州から,性犯罪者の情報を提供するよう要請を受けていた。ペンシルベニア州検事総長のCorbett Serves氏は,「情報を司法当局に提供したり,ほかのユーザーに注意を呼びかけたりすることなく,ただ性犯罪者のページをアクセス禁止または削除するだけでは,公共の安全強化にほとんどつながらない」として,情報保管を求める正式書簡を5月18日に送っている(関連記事)。

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