米Linden Labは米国時間5月21日，米Windward Mark Interactiveからグラフィックス技術「WindLight」と「Nimble」を買収すると発表した。
Windward Mark Interactiveは，2003年にハーバード大学の学生5人が設立した会社。独自のレンダリング・アルゴリズムを用いて，リアルタイム・シミュレータ向けの高度なグラフィックス技術やビデオ・ゲームを開発している。
WindLightは，現在特許出願中のアルゴリズムを使って，ちりや湿度といった大気中の要素が太陽光線に与える影響を再現し，日光，雲，水面や天候などのニュアンスを正確にシミュレートする。一方のNimbleは，高度な物理モデルによって，雲のリアルなシミュレーションを可能にする技術。
Linden Labは，同社の仮想世界サービス「Second Life」にアクセスするためのビューワにWindLightを統合し，同技術をGPL（GNU General Public License）のもとオープンソース化する。PC版ビューワは同社Webサイトで提供する。
Linden LabでCTO（最高技術責任者）を務めるCory Ondrejka氏は，「当社は，Second Lifeの安定性と拡張性の向上に注力する一方で，オープンソース化を通じて他の開発者による技術の有効活用を期待している。WindLightをオープンソース技術として提供するのも，Second Lifeをより魅力的にするため」と説明している。
なお買収に伴い，Windward Mark Interactiveの5人の設立者はLinden Labに移籍する。
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