写真1●お風呂場で利用できるワンセグ端末など,ワンセグ対応端末を大幅に拡充するauの夏モデル
写真1●お風呂場で利用できるワンセグ端末など,ワンセグ対応端末を大幅に拡充するauの夏モデル
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写真2●「MNP(携帯電話の番号ポータビリティ)開始以降,よい結果が残せているが,夏商戦でもう一度MNPを揺り動かしたい」と語るKDDIコンシューマ事業統轄本部の高橋誠・事業統轄本部長
写真2●「MNP(携帯電話の番号ポータビリティ)開始以降,よい結果が残せているが,夏商戦でもう一度MNPを揺り動かしたい」と語るKDDIコンシューマ事業統轄本部の高橋誠・事業統轄本部長
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写真3●通信機能を利用せずにGPS機能が利用可能に。災害時の帰宅支援サービスなどに応用する
写真3●通信機能を利用せずにGPS機能が利用可能に。災害時の帰宅支援サービスなどに応用する
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 KDDIと沖縄セルラー電話は5月22日,au携帯電話の夏モデル15機種を発表した。従来から力を入れているワンセグ機能搭載携帯をさらに拡充し,新たに対応端末を7機種追加。単にワンセグ機能を搭載するだけでなく,お風呂場でも利用できる防水機能付きのワンセグ携帯「W53SA」「W52CA」(写真1)や,スリムタイプのワンセグ携帯「W52SH」「W53T」「W52SA」など,利用シーンや個人の好みによるバリエーションを増やした。これにより,auのワンセグ搭載機は合計21機種となる。今回発表した夏モデル15機種は,6月上旬から順次発売する。

 発表会上でプレゼンを担当したKDDIコンシューマ事業統轄本部の高橋誠・事業統轄本部長(写真2)は,「春モデルの購入ユーザーのうち,ワンセグ搭載が決め手となったユーザーは23%に上り,デザインの21%を超えた」と,ワンセグ端末のバリエーションを増やした理由を示した。高橋本部長はワンセグは携帯電話の標準機能に近づいているとし,「今後はもっとテレビ局の番組と連携していきたい。21機種の対応端末をそろえたことは,我々からテレビ局に対する強烈なラブコールの表れ」(同)と語った。

 新サービスとしては,新たに通信圏外でもGPSを利用できる「スタンドアロンGPS」サービスを始める。具体的には,CDMAの通信を利用せずGPS機能だけを使って,あらかじめ端末内部にプリインストールした地図ソフトと連動できるようにする(写真3)。第一弾のサービスとして夏モデルの11機種を対象に,災害時に広域避難所や自宅までの移動を支援してくれる「災害時ナビ」を開始する。さらに,この「スタンドアロンGPS」機能は,プラットフォームをオープン化し,幅広いコンテンツ・プロバイダとの連携を図る方針だという。

 新たな方向性としては,「au」ブランドを前面に出さない,他ブランドとのコラボレーション端末も展開する。例えばカシオ計算機のデジカメ「EXLIM」のブランド名を冠した,515万画素のカメラ機能を持つ「EXLIMケータイ W53CA」などを用意した。またファッション・ブランドとau携帯電話のコラボレーションも積極的に進める。高橋本部長は,「auのブランドだけでなく様々なブランドとのコラボレーションによって,新しい携帯の魅力を訴求できる」と語り,こうした方向性がユーザー・ニーズが細分化している時代に沿った動きである点を強調した。