KDDIは2007年5月21日,伝送速度が最大200Mb/sの電力線通信(PLC)方式「Homeplug AV」に対応したモデム「G02P1」を,自社のFTTH(ファイバー・ツー・ザ・ホーム)サービス「ひかりone」のユーザーを対象に,5月23日からレンタルで提供すると発表した。レンタル料金は1台当たり月額420円で,2台から最大6台までレンタルできる。

 このPLCモデムを自宅内の電源コンセントに差し込むと,モデム間で宅内LANを構築できる。IPパケットの優先制御機能を搭載しており,FTTH回線を引き込んだ部屋以外でも,電源コンセント経由でインターネット接続サービスを利用したり,KDDIが提供するIP方式の映像配信サービス「ひかりone TVサービス」を視聴したりできるようになる。

 KDDIは,ユーザー宅内にLANを構築するための機器として,テレビ用の同軸配線を使う同軸ケーブルモデムや,無線LAN機器などを以前からレンタルで提供している。今回PLCモデムを宅内LAN構築手段の新たな選択肢として追加することで,ひかりoneの利便性がさらに高まるとしている。